FTMO の出金の全体像

FTMO では、評価試験(Challenge・Verification)を合格した後の資金口座(FTMO Account)で出た利益を、一定の比率で分配してもらう形で受け取ります。この記事では、利益分配の比率、出金できるタイミング、出金方法、手数料の順に解説します。

ルール全般は FTMO のルール解説、登録手順は FTMO の始め方 を参照してください。

利益分配の比率(Profit Split)

経路初期分配率最大分配率
2-Step Challenge 経由80%90%(Scaling Plan 達成後)
1-Step Challenge 経由90%90%

従来型の 2-Step(Challenge → Verification)経由では、利益の 80%がトレーダーの取り分です。後述の Scaling Plan の条件を満たすと 90%に上がります。

一方、1フェーズ制の 1-Step Challenge 経由の口座は、最初から 90%です。ただし 1-Step にはベストデイルールなど別の制約があるため、単純に有利とは言い切れません。違いは FTMO の口座タイプ解説 を参照してください。

出金できるタイミング

初回出金

資金口座で最初の取引をした日から数えて、14日目以降に出金請求が可能になります。請求はダッシュボードの Account MetriX から行い、請求時点で全ポジションをクローズしておく必要があります。

2回目以降

初回請求のあとは、14日ごとに出金請求ができます。任意のタイミングで請求できる「オンデマンド出金」ではないため、利益が乗ったからといってすぐに引き出せるわけではない点に注意してください。出金日を自分で自由に決められる他社と比べると、資金の回転という意味では固い設計です。

出金処理の流れと所要日数

  1. Account MetriX から出金請求(全ポジションをクローズした状態で)
  2. FTMO 側の審査:1〜2営業日
  3. 請求書(インボイス)承認後、送金処理:1〜2営業日
  4. 着金(銀行送金の場合は中継銀行の日数が追加されることあり)

つまり、請求から着金まで実質3〜5営業日程度を見込んでおくとよいでしょう。

出金方法と上限・最低額

出金方法上限最低額(確定利益)備考
銀行送金なし$20中継銀行手数料は別途かかる場合あり
Visa Direct / Mastercard Send$20,000カードへの直接送金
Skrill$3,000電子ウォレット
暗号資産なし$50USDT 等

FTMO 側の出金手数料は無料とされています。最低額は送金コストをカバーするための下限で、銀行送金は $20 以上、暗号資産は $50 以上の確定利益が必要です。

出金時の控除がゼロという点は、他社と比べる際の実質的な差になります。たとえば The5%ers は出金額から一律 3.5%を差し引く設計(Hub Credits で受け取る場合のみ 0%)で、FTMO の 0%とはここが違います。

日本居住者の場合、銀行送金の受け取りは Wise 等の海外送金対応口座を経由すると手数料を抑えやすい傾向があります。詳細は プロップファームの出金方法まとめ を参照してください。

試験料の返金

試験料の返金は、条件が2つあります。

経路返金の有無タイミング
2-Step Challenge全額返金合格して資金口座に進み、初回の利益分配(Reward)を受け取るとき
1-Step Challenge返金なし— (公式に返金対象外と明記)

つまり返金されるのは「2-Step で合格し、さらに利益を出して初回の分配を受け取った場合」だけです。不合格になった場合は返金されません。また 1-Step Challenge は、合格しても試験料は戻りません。

「落ちても返ってくるから実質無料」という理解は誤りです。試験料は、支払った時点で失う可能性のあるコストとして扱ってください。

利益を口座に残すロールオーバー

2-Step Challenge 経由の口座では、利益分配を受け取らず、利益(最低 $20 相当)を口座残高に組み入れて運用資金を増やす選択もできます。1-Step Challenge 経由の口座では、この機能は使えません。

Scaling Plan で 90%へ

以下の条件をすべて満たすと、Scaling Plan の対象になります(2-Step 経由のみ)。

条件内容
運用期間FTMO Trader として4ヶ月以上
累計利益初期資金(またはスケール後資金)の 10%以上
出金実績2回以上の出金処理済み
残高スケールアップ時点で残高がプラス

達成すると、口座サイズが4ヶ月ごとに 25%ずつ拡大(最大 $2,000,000)し、利益分配率が 90%に上がります。

出金でつまずかないための注意点

  • 出金請求前に全ポジションをクローズする(オープン中は請求できない)
  • 禁止手法(HFT、口座間両建て等)の疑いがあると出金審査で止まる可能性があるため、FTMO の禁止手法 を事前に確認しておく
  • 利益分配は雑所得として確定申告が必要とされます。詳細は プロップファームの利益と税金 を参照
  • 手数料や上限額は変更されることがあるため、最新は公式サイトで要確認

結論

FTMO の出金は、初回に14日待ち、以降も14日ごとの請求サイクルになります。任意のタイミングで引き出せる設計ではないため、出金の速さそのものを重視するなら他社のほうが向いています。一方で処理は数営業日で、FTMO 側の控除が 0%である点は明確な強みです。分配率 80%スタートは最高水準ではないものの、Scaling Plan で 90%まで伸ばせます。

試験料の返金は 2-Step で合格し初回分配を受け取った場合に限られるため、購入時点では「戻らないコスト」として計算しておくのが安全です。

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